■ 直伝! 山菜取りのススメ ■ |
このコーナーは当社、代表取締役(通称 山菜採り名人:ヤマアラシ)が、
自ら撮影した写真・文書をもとに構成。 広く皆様に山菜取りの楽しさ・美味しさをお伝えするものです。
◆ 目次 ◆
山菜名をクリックで写真が見れます。
○フキノトウ・・・平地から山地までどこにでも見られる宿根草。 湿り気のある場所を好み、 大きな群落を作ります。 (撮影・採取日 平成11年3月18日) 楽しみ方・・・生の物をきざんでみそ汁の具。 香りや苦味、食感を楽しむなら天ぷらに。 熱湯でゆがいて、ふき味噌は酒の肴にオススメ! ○ツリガネニンジン・・・小高い丘や雑木林など、良く日の当たる場所に広く自生します。 摘み取ると白い乳状の汁が出ます。 (撮影・採取日 平成11年4月17日) 楽しみ方・・・ゆでて、冷水にさらせば、えぐ味が無くなりあっさりとした味になります。 生で天ぷらにすると独特の風味を楽しめます。 ○カタクリ・・・日当たりの良い山の斜面で、人里を嫌い、生活臭の無い草地で早春を謳歌する。 葉が開かないうちの若葉を食用にする。 (撮影・採取日 平成11年4月17日) 楽しみ方・・・ゆでてからお浸しにするが、多食はさける。 ○トリアシショウマ・・・山地や谷あいの斜面や林の中で自生します。若芽のころを下から曲げて 「ポキッ」と折って採取します。 (撮影・採取日 平成11年3月20日) 楽しみ方・・・熱湯でゆでてから、お浸しや和え物でクセの無い風味が楽しめます。 生での天ぷらは独特の風味があり美味。 ○エビフラジ(アズキナ)・・・自生地は里山の南西向きで日当たりが良く、雪崩がいち早く落ちた、 斜面などに束生する。 (撮影・採取日 平成11年4月17日) 楽しみ方・・・ゆでるとマメ科独特の甘味で、お浸し・和え物などで、山菜の季節を知らせる味覚を 楽しめる。 ○アサツキ・・・山間部では山裾や道端、川べりなどを好んで束生します。早春にいち早く 鮮やかな緑色で春を告げる山菜です。 (撮影・採取日 平成11年4月17日) 楽しみ方・・・洗って味噌をつけてそのままでいただきます。 また、さっとゆでて タニシと酢味噌合えのヌタはおすすめの一品です。 ○ワサビ・・・山奥の谷筋や、冷涼で水がきれいな所で自生します。 写真のものは清水が涌き出る 田んぼのわきに自生していたものです。 (撮影・採取日 平成11年4月17日) 楽しみ方・・・塩もみをして熱湯をかけ冷やして、お浸しや葉わさびの一夜漬けが 辛味と香りを楽しめます。 ○クサソテツ(コゴミ)・・・早春に湿地や湿り気のある放棄田に束生し、若芽の先端が巻いている頃が 採取時期です。 (撮影・採取日 平成11年4月26日) 楽しみ方・・・クセはありませんが、かるくゆがいてサラダやお浸しに、生でなら天ぷらにすると絶品です。 ○タラノメ・・・山地の日当たりの良いヤブや林に生えます。トゲが鋭いので採取は気をつけて、 先端の若芽の付け根から折る。 (撮影・採取日 平成11年4月26日) 楽しみ方・・・クセは無いので、生のまま天ぷらや素揚げにし、ひとつまみの塩をかけ味わうのがオススメ。 ○ミツバアケビ(キノメ)・・・ごく普通の山野に自生します。 採取は新芽が軽く折れる所から摘み取ります。 (撮影・採取日 平成11年4月26日) 楽しみ方・・・さっとゆでて、生卵を乗せたお浸しや和え物が山菜の王者として珍重される。 ○ゼンマイ・・・急な斜面や谷沿いに群生します。 採取は葉枝を持ち根元から外側に曲げながらしごくと 自然と折れます。 (撮影・採取日 平成11年3月20日) 楽しみ方・・・重層か木炭を加えた熱湯に一晩漬けて、さらにゆでて汁の実や煮物で利用。 しかし、ゆでて天日乾燥にしたもののほうが風味が良く絶品。 ○ネマガリタケ・・・関東北部〜本州の日本海側のブナ林に多く生えています。根元を持って 上へ起こすようにすると「ポキン」と折れます。 (撮影・採取日 平成11年5月9日) 楽しみ方・・・煮物や和え物、みそ汁の具などが美味。 生のまま焼いて食するのが なんと言っても絶品! ○ウド・・・日当たりの良い林道沿いや、沢の斜面で良く見かけます。 採取は葉が少し広がり始めた頃の 若芽が食べごろです。 (撮影・採取日 平成11年4月26日) 楽しみ方・・・茎は皮をむいて煮物に、葉と先端部は天ぷらに、皮や葉は油で炒めると風味が出て オススメの一品です。 ○ノカンゾウ・・・日当たりが良く、やや湿った場所で生活圏に近いところで群落をつくります。 楽しみ方・・・さっと茹で冷水にさらすと鮮やかな緑色になる。酢味噌和えがオススメだがゴママヨネーズも美味。 ○ツクシ・・・3月頃地中から顔をのぞかせます。日当たりの良い道端などの栄養分の少ない土地に 多く出てきます。 楽しみ方・・・硬い袴をとり、天ぷらに素焼きに、ゆがいてアク抜きをしてから三杯酢やゴマミソ合えが春の味。 ○ゴマナ・・・山地の草原や沢筋、原野、雑木林などの日当たりがよく湿気のある場所に広く自生します。 楽しみ方・・・クセが強いが塩ゆでしてアク抜きすればさっぱりとした風味が味わえる。生で天ぷらが独特の風味。 ○ハンゴンソウ・・・山地の湿った所や沢筋、林道沿いに自生、若芽を切り取るとゴボウのような 強い香りがします。 楽しみ方・・・強いアクがあるのでアクを抜いて利用する。天ぷらなら香りと苦味が和らぎ美味。 ○オオバギボウシ・・・日当たりの良い草地、沢沿いや傾斜した湿地に多く生え若芽や葉柄を使用。 楽しみ方・・・塩を入れてさっと湯がくと美しい緑色になり、お浸しや酢味噌和え、煮物、浅漬けなどでも美味しい。 ○ウワバミソウ・・・山地の沢沿いや、あまり日の当たらない場所を好み群生します。 楽しみ方・・・塩を加えた熱湯で湯がいて、お浸しや酢の物、一夜漬けも淡白でぬめりがあり人気。 ○ナルコユリ・・・雑草や樹木の陰になった所などを好みに独立して生えています。 採取は下から上へしごいて曲げ、無理なく折れる所から採取する。 楽しみ方・・・天ぷらは香りがよく、お浸しはアスパラ風味で楽しめる。 ○モミジガサ・・・沢沿いの湿った傾斜や杉林の木陰を好み、群生します。 採取は茎ごと摘んで食べます。 楽しみ方・・・茹でてお浸しや和え物、生では天ぷらが独特の風味が楽しめます。 ○サワアザミ・・・深山の湿り気が多く日当たりの良い場所を好み自生します。 楽しみ方・・・山菜特有のエグミがあるが生のままで天ぷら、茹でてお浸しや和え物がオススメ。 ○イヌドウナ (別称・ウドブキ)・・・比較的標高の高い沢筋の傾斜に群生します。採取は先の柔らかい部分。 折るとウドやフキに似た香りがする。 楽しみ方・・・湯がいてお浸しや和え物がさっぱりとして万人向き。 塩漬け等にすると風味を長く楽しめる。 ○ミヤマイラクサ (別称・アイコ)・・・深山の湿った沢筋の岩ただらを好んで群生。 採取は20〜30pの若芽を根元から。 楽しみ方・・・トゲがあり生食はできないが、茹でて皮をむいて利用する。 クセもなくお浸しが最高、 漬物も歯ごたえがあり美味。 |
畔上能力 [監修] 【 四季の山菜・採り方と食べ方 】 | 高木国保 [編著者] 【 山菜図鑑 】 |